鹿屋体育大学と野球の脳トレーニングに関する共同研究契約を締結しました

株式会社怪物(代表:江藤光)と鹿屋体育大学 中本研究室は、「VRを用いた、脳に関する野球打撃トレーニングプログラム」の開発を目的とした共同研究契約を2024年7月24日に締結いたしました。


■共同研究の概要

本研究では、鹿屋体育大学中本研究室がスポーツ科学の観点からトレーニング理論を考案し、株式会社怪物が技術提供を行うことで、その理論を実際のトレーニングプログラムとして形にしていきます。

■期待される成果

これまであまり注目されていなかった脳に関するトレーニングツールを誕生させることで、従来のトレーニング方法では発掘できなかった潜在的な才能を持つアスリート("怪物")の育成を目指します。

■両者のコメント

株式会社怪物 代表 江藤:

「中本先生の理論を最初に聞いた時、『絶対に有効なトレーニングなのに、大学関係者にプログラマーが居ないという理由で世に出ていないのは勿体ない』と感じました。

恐らくそういった、理論はあるが社会実装に至っていない優れた理論は山ほど眠っているのでしょう。そのうちの一つに、私の情報科学の知識や経験を活かして、社会実装に臨むことが出来ることを大変光栄に思います。

共有された構想資料にはやりたいことが山ほど書いてありました。この1年でどこまで形にできるかが勝負だと思っています。」

鹿屋体育大学 中本准教授:

「我々はとんでもないパフォーマンスに到達したアスリートを怪物と呼びます。

私がまだ野球少年だったころ、怪物打者とは優れた肉体を持つ打者のことだと考えていました。しかし、スポーツ科学の研究者として様々な研究に触れる中で、怪物打者とは優れた脳を持つ打者であることに気づきました。

打者は、たった0.4秒ほどで飛んでくるボールを素早く認識し、その行方を予測し、バットをそこに運びます。このとき、タイミングでは0.01秒ずれればファールになり、芯から数センチずれるだけで飛ばなくなります。

このような超高精度な運動を実現するのは、他ならぬ脳の仕事(認識・予測・運動制御)です。しかし、これまでこの脳の力をどのようにを高められるかについて、研究の世界では一定の進展がありましたが、実際の現場に活用するまでには至っていませんでした。

今回、株式会社怪物との共同研究では、この脳の力を高める科学的トレーニングをVRで再現することに挑みます。これにより、多くの野球少年・選手が自分の限界を突破し、野球を楽しめるようになれば幸いです。」


株式会社怪物と鹿屋体育大学中本研究室は、本共同研究を通じて革新的なトレーニング方法の開発に取り組み、スポーツ界に新たな可能性をもたらすことを目指します。